
学校法人目白学園 新宿キャンパス 佐藤重遠記念館 講堂
照明や音響効果を保持しながら特定天井の地震対策
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- いのちを守る
- 特定天井の地震対策
1959年に建設された旧本庁舎の老朽化に伴い新設された岐阜県羽島市の新庁舎。
新庁舎は免震構造の採用によって耐震安全性の向上が図られ、非常用発電機(72 時間の燃料備蓄)や防災備蓄倉庫の設置等により機能維持・業務継続が可能な計画となっているほか、羽島市に長い水害の歴史があることからも浸水レベルを考慮して高い地盤に計画されました。
不整形な敷地での現地建替えを逆手にとった「台形プラン」の建物配置により、「窓口機能が一望できる分かりやすい庁舎」と「職員が快適に執務に集中できる環境づくり」の両立が図られました。
その結果、開かれた2層吹抜けで回遊性のある「市民ロビー」を中心に、分かりやすい窓口空間が誕生しました。
市民ロビーは、多くの市民や職員の方々が利用し、災害時の一時避難場所にもなり得る空間です。
大空間であることから天井が特定天井に該当するため、脱落対策が検討されました。
検討される中、耐震天井の知見があり、現場訪問打合せができる担当者がエリアにいることから、KIRIIに相談をいただきました。
特定天井は、構造耐力上安全な構造方法として、計算ルート 簡易スペクトル法で検討されました。
KIRIIは、固有周期や計算方法などの必要情報を伺って『新耐震Full Power天井 JIS25形仕様』での斜め部材の組数算定を行い、計算書をご提示するとともに、斜め部材の配置計画をされるにあたっての割付図作成方法の提案も行いました。
また、耐震天井の施工に先立ち、天井施工に従事される皆様向けの簡易施工説明と施工後チェックのポイント説明を行い、性能基準を満たす品質の確保に向けてサポートしました。
施設名:羽島市新庁舎
場所:岐阜県羽島市