セイコーエプソン広丘事業所 イノベーションセンターB棟 オフィスエリア 

システム天井+岩綿吸音板押さえ金具でイノベーション施設の地震対策

プリンティング事業のイノベーションを促進する、新たな生産開発拠点

エプソン広丘事業所はセイコーエプソン株式会社(本社:長野県諏訪市)のプリンティングソリューションズ事業に関する事業統括拠点、コアデバイスの研究開発拠点、生産拠点です。

2020年に建設されたイノベーションセンターB棟では、商業・産業印刷用のインクジェットデジタル捺染機の試作・量産工場およびデジタル捺染ソリューションの機能を備えることで、研究開発力・生産技術力の強化を図っています。
施設の延床面積は約39,634m²で、1~2階をインクジェットデジタル捺染機の試作・量産工場およびデジタル捺染ソリューションの展示エリア、3~4階をオフィスエリアとする鉄骨4階建て構造です。

イノベーションセンターB棟 外観

働く空間の利便性・安全性を高めるシステム天井

オフィスエリアの天井にはシステム天井工法が取り入れられました。
この工法は、意匠性・耐震性・施工性などの観点から多くの大規模オフィスビルや執務室などで採用されています。

今回はこの工法のうち、『耐震Power eグリッド』が採用されました。 耐震Power eグリッドは、格子状の見た目でフラットな形状なうえ、自由な設備・照明の配置計画が可能です。

なお、当社の耐震Power eグリッドは求める耐震性や設備配置計画との兼ね合いによって、3つのブレース配置パターンからご検討いただけます。
この物件ではご相談をいただいたことから、ブレース配置パターンの検討からサポートしました。
サポートにおいては、ブレース材やその数量、壁際等のクリアランス寸法などを総合的に加味し、施工面とコスト面も踏まえて何度もブレース強度検討を行い、最終的には逆ハにブレースを配置することで天井裏設備等の影響を抑えるeグリッドAのブレース配置パターンとなりました。

格子状の見た目が特徴的な耐震Power eグリッド

風圧への対応策に仕上材の浮き上がりを押さえるパーツも採用

また、この空間は風圧の影響を受ける可能性があるとの相談を受け、想定する風圧に対して仕上材である岩綿吸音板が浮き上がらないよう特殊なパーツを使うことをご提案し、採用いただきました。
このパーツは仕上材の厚みに対応して選択可能、かつ施工が簡易で室内からの見た目にも全く影響しません。

天井裏には岩綿吸音板の浮き上がりを押さえるパーツが取り付けられている
※掲載している写真4点は、株式会社Blue Hoursより提供を受けたものです。

導入に関する情報

建物構造
鉄骨造
工事時期
2018年~2020年
導入した製品
耐震Power eグリッド

物件情報

施設名:セイコーエプソン広丘事業所 イノベーションセンターB棟
場所:長野県塩尻市

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