KIRIIの取り組み

事業継続計画(BCP)のために

地震頻度と天井被害

天井が落ちると、事業継続が困難に。

当社は平成17年の宮城県沖地震後の国土交通省の通達にいち早く対応し、地震対策用の「耐震天井」を開発しました。

地震発生後も利用しなければならない建物は、地震による直接の被害を防ぐだけでは不十分です。引き続き使用できるようにするために天井の耐震策として「耐震天井」が必要なのです。最近ではBCP(事業継続計画)に有効な手立てとして各企業からも注目を集めています。

TV・新聞・専門誌等で紹介される「耐震化」とは、主に建物自体を地震の時に壊れないようにすることをいいます。一方で、非構造部材である天井については十分な対策がなされていないのが実情です。この天井の耐震化を実現したものが「耐震天井」です。

このような天井の損傷を防ぎます!

耐震天井開発の概要

実証試験に基づいた強度確認

当社では、「個々の部品についての試験」から「実物大に組み上げた天井のモデル試験」まで幅広く試験を行っております。数百ケースにも及ぶ多種多用な試験の結果から、どこがどのように壊れていくのか/壊れやすいのかを確認し、地震時必要な性能を追求してきました。

天井面の強度

  • 在来工法天井
    野縁、野縁受け、クリップ、ハンガーなどの部材強度および接合部の強度
  • システム天井
    Tバー、直吊りハンガーなどの部材強度および接合部の強度
    →弱点となりやすい接合金具を新規開発
    ※クリップ、ハンガーの補強金具、直吊りハンガーの補強金具など
    組み上げた天井への加力実験により評価

ブレースの強度(接合金具等を含む)

  • 在来工法天井、システム天井共通
    →ブレース材の座屈耐力により評価
    →ブレースの接合金具および接合部の圧縮強度・引張強度により評価

これらを実験により確認

動的震動台実験・静的載荷実験

実験により得られた結果を整理

部材の取付ピッチなどにより異なる天井面の強度を設定

  • 在来工法天井
    →使用部材(JIS19形、25形)や野縁ピッチの組み合わせ毎に設定
  • システム天井
    →直吊りハンガーや補強金具の組み合わせ毎に設定

組み合わせブレースの座屈耐力評価

  • 在来工法天井、システム天井共通
    →使用部材(JIS19形、25形)や野縁ピッチの組み合わせ毎に設定
  • システム天井
    →吊り天井特有の性質を活かしたブレース材の座屈耐力評価方法を提案
    ※Eulerの弾性座屈式に基づく新理論

耐震性確認試験

在来工法天井

試験条件

  • 試験体 2700mm×2100mm
  • 天井ふところ 1000mm
  • 野縁方向への加力
  • ブレース材をV字配置

システム天井

試験条件

  • 試験体 3400mm×2400mm
  • 天井ふところ 1200mm
  • メイン直行
  • ブレース材をV字配置

天井の耐震化は、ブレースの設置だけでなく、接合金具(クリップ、ハンガー)の総合的な補強が必要です

その耐震ブレースを設置しても大丈夫ですか?

不用意なブレースの設置は、他の接合部材の外れなどを誘発し、天井落下の危険性が増す場合があります。